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日々の出来事や感じたことをつらつら書きます。

古賀史健「20歳の自分に受けさせたい文章講義」

目次

 

文章を書こうとすると手が止まっちゃう

こんな経験ありませんか?

僕は文章を書くことが苦手で、

作文や読書感想文は手が止まってしまうタイプでした。

作文の授業の時に、学校の先生の指示は「感じたことを書きなさい」だけです。

その指示を素直に受け止めていた小学生の僕が書く作文は

 

「面白かった。」

「50m競争をして2位だった。」

 

というただの箇条書きだけでした。

小学校の時に夏休みの宿題で読書感想文がありましたよね。

箇条書きしか書けない僕は、

読書感想文を書こうと鉛筆を持つと当然のように手が止まっていました。

そんな僕は小学校低学年で読書感想文は提出しなくても怒られないという悪知恵を身につけたため、

人生で読書感想文は提出したことがありません。

そんな文章が書けない僕でも、

何故か話すことは大好きでした。

だから自分の考えを人に話せるのに

「なぜ文章が書けないんだろう?」

という疑問はずっと持ち続けていました。

そして、文章が書けるようになりたいと常々考えていましたし、

文章の書き方の本も何冊も読んでいました。

本を読むと文章の書き方はわかりますが、

いざ書こうとすると手が止まってしまいます。

だから私にとって文章の書き方に関する知識はあるのに、

書けないという状態が続いていました

そんな僕の手が動くようになるきっかけとなった本があります。 

古賀史健さんの「20歳の自分に受けさせたい文章講義」です。

 

「嫌われる勇気」はご存知でしょうか。

その「嫌われる勇気」の著者の一人であり、

堀江貴文さんの「ゼロ」の執筆もされているフリーライターの古賀史健さんが、

数多くの執筆経験を元に文章の書き方について語られた一冊です。

 

 

"どうやると手が動くようになるの?"

なぜ話せるのに書けないのか

答えは簡単だ。

書こうとするから、書けないのだ。

文章を書こうとしてはいけない。

自分の気持ちを書くという意識は今日この日をもって捨て去ってしまおう。

 

えっ?書かないの?って思いますよね。

いえいえ、ご心配なく。

書きます。

我々の頭の中には、

たくさんの思いが駆け巡っている。

言葉以外の、茫漠たる感じである。

このぼんやりとした感じや思いのことを、

そしてそれが駆け巡る様のことを、

僕は『ぐるぐる』と呼んでいる。

頭の中の『ぐるぐる』を、

伝わる言葉に翻訳したものが文章なのである。 

 

ぐるぐるって感じたことありますか?

文章が書けない私は衝撃を受けました。

文章を書こうとすると手が止まってしまうのはぐるぐるが原因だったのかと。

ぐるぐるがぐるぐる回っているから書けないのかと。

頭の中のぐるぐるを書き出せばいいのかと。

そして、書き出した内容をただ翻訳すればいいのかと。

ここからロジカルシンキングと一緒です。

 

例えば、宇宙兄弟を読んだとしましょう。

感動した。←何に?

兄弟の愛に←どんな?

ヒビトが小学生の時に夢見た「兄弟で月に立つ」という夢を実現するために、

兄をサポートするという兄弟愛。←どうして?

私にも兄弟がいるけども、彼らとは違い支え合っていない。←なぜ?

 

・・・といった具合に、ぐるぐるを書き出して翻訳していきましょう。

これを繋げるだけで、文章になります。

 

書くこととは考えることである。

 

この書いて翻訳していく作業がぐるぐるをなくし、手を動かしてくれます。

手を動かしていくと、さらに考えが進みまた手が動きます。

だから小学校の先生や親御さんは子供が文章を書く際に手が止まっていたら、

「感じたままに書きなさい」ではなく、

「どう思ったの?

なんでそう思ったの?

どうしてそう思うの?

そういう風に考えているんだね。

じゃあ、今話したことをつなげて文章にしよう!」

このように聞いて頭の中のぐるぐるを翻訳する手助けをしてあげて下さい。

ぐるぐるがあるということは実は、

なにかを感じているんですよ。

その感じた内容を書いて翻訳していくと、

自分が何を感じていたかわかります。

その翻訳作業を通して、

自分の感じたことを文章化してみるとさらに自分の考えが深まります。

 

この本には文章の構成や編集方法といった書く技術についても記載されており、

全4章構成の全てが書く技術について書かれたものです。

ほぼ全て書く技術について書かれた本です。 

ぐるぐるの話は「ガイダンス」と「おわりに」にしか記載されていません。

でも本書は「終わりに」に書いてあるこのメッセージに集約されていると思います。

書こう。

読むのもいいが、とにかく書こう。

書かないことには『ぐるぐる』は晴れない。

書くことで答えを探していこう。 

 

 

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

 

 

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

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