転職日記⑥ 絶対に質問される退職理由で言ってはいけない5つのこと
退職を快く受け入れる人も受け入れない人も必ず聞いてくることが一つだけあります。それは、退職理由について。
なんでそんなことを聞くのかと言うと、まず第一に興味本位。(笑)
みんな会社への説明責任があるとか、心配しているとかいろいろな理由があると思うけど、何よりも僕が実感したのは好奇心だと思います。みんな目を輝かせて退職理由を質問してきました。
なぜみんないきいきとするのか?
僕の持論ですが、社内の人が退職理由を聞いてくる一番の要因は「誰かが退職するということは楽しいイベント」だから。
普段業務をしていると自分のやりたいことよりも上司や社内で指示された業務をすることがほとんどです。自分の意見を通そうにも、業務がどこでどういう理由で決まったのかを本当に理解していなので、どこかの誰かに必ず論破されます。
そんな中、若手社員の僕が退職するということは自発的に行動できるイベントです。なぜなら「僕」を説得することに対する答えがないから。自分の経験談を語ることで若手社員のためになっていると感じれることができるからです。経験談が伝わっているのか、役に立っているのかにかかわらず、20歳も年下の人間は絶対に世間をわかっていないという自負があるから、僕を説得するという行為自体でアイデンティ−を保てます。
退職理由を質問する人のタイプとは
質問する人には2種類います。
1,会社の事が大好きで、出世している自分に誇りをもち、会社を辞めることがもったいないと思っている人。(課長クラス)
2,社内での出世もなくなり、定年退職するまでとりあえず勤め上げようとしている人。(出世を諦めた50代)
1の人は出世しているので、会社愛が強すぎて本当に「こんないい会社はない」と思っています。30年近く働いてきて、出世している人は少なくとも仕事以外の様々なものを犠牲にして仕事をして、認められた人です。頑張った自分が認められたことを誇りに思っているし、頑張った自分を評価する会社に対して感謝しています。
2の人は出世がないとわかっているので、無理に業務をこなしません。与えられた業務はこなすけども、それ以上の仕事はしません。手を抜いてもクビになることがわかっているので2の人もまた「こんなにいい会社はない」と思っています。実用以上に仕事をしなくても今後の人生が変わらないと見切りをつけている人です。
言ってはいけない退職理由
1,会社の制度を不満
2,人間関係の不満
3,勤務地
4,残業時間
5,給料
5つの退職理由を口にしてはいけない理由は、転職しなくても今の会社で解決できる可能性があるからです。
一つずつ答えを考えていきましょう。
1,会社の制度を不満
→経営者が変わったり、時間が経てば不満が開所される可能性がある。
2,人間関係の不満
→部署異動して不満がある人と違う部署にする。
3,勤務地
→希望勤務地に転勤させる
4,残業時間
→自分の仕事能力が低いから、仕事を頑張って生産性をあげる方法を教えられる
5,給料
→仕事を頑張って出世すれば給料が上がると言われる。
絶対に保証されている理由ではないけども、納得してしまいそうな理由で論破されそうです。他にも今いる会社で解決できると思わせる答えを言ってしまうと、解決策を提示されて説得されます。
僕が使った退職理由
論破されない絶対的な退職理由は、会社の事業内容と全く関係ない企業に転職するということです。僕は今の仕事と少し関係があるメーカーに転職するけども、内定先の企業をIT企業でITエンジニアとして活躍したいと嘘をつきました。IT企業に転職すると説明するとみんな説得できないことを理解して、ポカーンとした顔をした直後に「なんで?」と質問してきます。無駄が多い今の会社でIT技術を導入すれば効率的になることはわかっていました。「非効率な部分をITエンジニアとして解消していきたい」と説明すると、誰も説得してきません。なぜなら今の会社ではどんなに説得しても解決しない退職理由だからです。例えば、IT企業であれば、飲食店。メーカーならコンサルティング会社等。無限にあるので、適当に異業種に転職したいといえば誰も止めません。
まとめ
退職することに対して、みんな説明責任を要求してきます。人によって答えを変えてしまうと辻褄が合わなくなって面倒なので、一貫性を持って説明しましょう(面接も同じ)。そうすれば誰でも納得してくれるし、突っ込まれてきた時に変な汗をかかなくて済みます。
大切なことは、今の会社で解決できない理由にすることです。不満を退職理由にすると周りも説得する方法がないかと考えてしまいます。事業内容や一人の社員が退職すると言っても簡単に変更できることではありません。
ぜひ使ってみてください。