自分勝手だからこそ分かり合えることを教えてくれた「繋がる個体」
好きな人との恋が終わるのはいつだろう?
フラレたら終わりだと考える人が多いでのは?
関係を終わらせないために告白することに躊躇してしまう。
僕は違う。「好きな人に自分以外の好きな人ができたとき」と思っている。だから僕はフラレても何度でも告白をする。フラれるたびにもう連絡は取らないと心に誓うけど、1ヶ月も経つと楽しかった思い出が蘇りまた連絡を取ってしまう。僕はこれまで同じ人に3回告白をしたことがある。その相手とは念願かなって3回目で付き合うことになった。そこまで猛アプローチをして付き合った彼女だけど、付き合う前よりも付き合ってからのほうが大変だった。
それは彼女が飲み会に行ったときのことだ。自分で言うのもなんだが僕の彼女はモテる。飲み会で出会った男が彼女のことを気に入ってしまいアプローチをかけて来たらどうしよう。彼女に好きな人ができたらどうしよう。そんな不安があるので、本心では飲み会に行ってほしくない。でも自分が束縛する人間だと思われ、嫌われてしまうという不安があるから、飲み会に行ってほしくないとは言えない。
飲み会から帰ってきた彼女は思い出話を僕に聞かせてくれるが、聞きたくもないので「そうなんだ、へ〜。楽しそうでよかったね」と不機嫌そうに答える。自分の不機嫌さが相手にも伝わりお互いギクシャクしてしまう。好きだから気を遣っているのに、なんでうまくいかないんだろうと何度も思う。
「繋がる個体」の登場人物も好きだから気を遣う行動で相手を傷つけてしまう。自分が少し引くことで相手が喜ぶと思って行動する。一度の引くとその後もズルズルと引いてしまう。それがいつもの間にか反対に相手を傷つけているとは思わずに…
2巻
4巻
自分に自信がないから気を遣ってしまう
気を遣って引くことということは保険のようなもので、振られた時に「自分は相手を気遣っている」という言い訳になる。自分自身を守る言い訳は時間とともに後悔へとつながる。「なんであの時に本音で話し合わなかったのだろう」
別れた後の後悔は一生消えない。
そんな後悔をしないためにも、大切な人との関係を良くするためにも今の自分ができることを考えよう。
1巻
4巻
この漫画の登場人物たちは、本心を押し殺した気遣いがいかに相手を傷つけ、自分にとっての言い訳であるかと教えてくれる。