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日々の出来事や感じたことをつらつら書きます。

転職日記最終章 なぜもっと早く退職しなかったのか

退職することが決まって時間ができたので、改めて退職した理由を考えてみました。

退職した理由を考えるためには、今まで働いていた理由から深掘りしていこうと思います。

 

毎日出社したくないくらい嫌だった会社なのに続けていた訳とは

会社に行くのが面倒で働きたくない、仕事振られたくない、金曜日の夜になるとワクワクするぐらい働きたくなかった。でもズル休みはほとんどせず(あったんかい!!)毎日出社していました。

小学校の時から学校に行くだけで評価される皆勤賞に影響を受けていたので「欠勤=悪」という意識が今も僕の中に根付いています。学校教育のお手本になるぐらい洗脳されている僕は、夏休みのラジオ体操ですらほとんど遅刻することもなく参加していました。ほめられることは嬉しいので欠席してもいいような馬鹿馬鹿しいことでもなぜか出席していました。

今思えば出席することには価値が無いのにもかかわらず

 

真面目人間の僕が退職したかったのに、退職できなかった理由は5つ

1,欠勤することに罪悪感を感じる(出勤=善、欠勤=悪)

2,ワークシェアリングができておらず、欠勤したときには、自分がいなかったら客先対応できない(独りよがりの仕事スタイル)

3、社内の人が理不尽なことを受けいれいて頑張っているのに、自分だけ勝手なことができないと思い込んでいた(文句を言っても解決しない。面倒なことに巻き込まれるくらいなら、黙って従おう)

4,みんなはつらい思いをしているのに、自分が楽することがいけないと思い込んでしまう(徹夜で仕事をしている人がいるのに自分だけ、早く帰ることに気が引ける)

5,みんなと一緒ならつらいことも耐えないといけないと思いこんでいた(一緒に頑張ることで辛いことを乗り越える)

 

1,欠勤することですら罪悪感を感じる(出勤=善、欠勤=悪)

自分でもびっくりするけど、小学校から皆勤賞という風邪さえひかなければ誰でももらえる賞に価値があると未だに思い込んでいました。僕は風邪を引いたら学校は休んでいたけど、友人の中には皆勤賞がもらえなくなるという理由で風邪を引いても学校に来る人がいました。いつの間にか僕の中でこのような思い込みがありました。

・風邪を引いても出席した=褒め称えられる

・風邪を引いているから欠席した=甘えている、みっともない

皆勤賞という悪習は社会人になっても変わりません。

風邪を引いても会社に来る人がいるけど、責任感で出勤しているのではなく、欠勤したことによって風評被害を受けることに怯えているのだと思います。

 

2,ワークシェアリングができていないから、退職して自分がいなくったら客先対応できない(独りよがりの仕事スタイル)

会社組織の存在理由は、一人でできない大きな仕事を協力しあって達成するためにあると思っています。自分がいなくなったり、仕事を手伝ってくれる人がすぐに業務内容を理解できるように常に共有できるようにしておく必要がありました。わかっているのだけど、分だけにしかわからない資料を作ってしまい、手伝ってくれる人がいても説明するのに時間がかかってしまいました。資料を作るという目先の面倒な作業をサボってしまい、他の社員に仕事を任せることができずに文句を言いながら出勤しているダメ社員でした。

 

3、社内の人が理不尽なことを受けいれいて頑張っているのに、自分だけ勝手なことができないと思い込んでいた(文句を言っても仕事はなくならない。)

同僚はみんないい人でがんばり屋さんです。理不尽なことでも受け入れてしまい、圧倒的に労働基準法で引っかるぐらいの労働料なのに「仕事だから」という理由で文句を言いながらも、徹夜したり、土日出勤してでも仕事をします。そんな同僚の姿を新入社員のころから見ていたので、無意識のうちにどんなことでも仕事である以上はやらなければいけないと思っていたんでしょう。

 

4,みんなはつらい思いをしているのに、自分が楽することがいけないと思い込んでしまう(徹夜で仕事をしている人がいるのに自分だけ、早く帰ることに気が引ける)

定時になってもだ~れも帰らない異様な会社です。席を立ったと思っても夜遅くまで働くから休憩に出かけるぐらいです。そんな中で自分だけが早く帰ると暇だと思われて、仕事を振られるのが嫌だからわざと早く仕事をしないこともありました。

 

5,みんなと一緒ならつらいことも耐えないといけないと思いこんでいた(一緒に頑張ることで辛いことを乗り越える)

客から急なムチャぶりがある時に、同僚たちと明け方まで仕事をしているときの感覚は、部活で辛い体力トレーニングを乗り越える時の感覚に似ていました。辛くてもなぜか不思議なパワーが湧いてきます。部活のときは試合に勝つなどの明確な目標があったからパワーが湧いてきたいのでしょうが、仕事の徹夜はパワーが湧いてきて頑張っているのではなくて、睡魔に襲われて頭が働かなくなっているのが原因でしょうが

 

退職することを決意するきっかけ

僕が影響を受けている人は4人います。

堀江貴文さん

キングコング西野さん

・ちきりんさん

岡田斗司夫さん

この4名のような生き方がしたいと憧れているのにもかかわらず、僕は正反対の生き方をしている気がします。この4名に共通していることは自由に生きているということです。自由に生きているのは好き勝手に生きるという意味ではなくて、人の目を気にせずに自分の人生を生きるということです。

 

堀江貴文さんが自分の考え方を知りたければこの本を読めとまで言っている「嫌われる勇気」。この本には本当の自由を自覚させてくれます。

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

この本を読んだとき体中に電撃が走りました。ごく少量の微弱電流ですけど。何回読んだかもわからないし、父の日、母の日には何も送らないのに親にもプレゼントしたぐらいの衝撃でした。

僕が生きている理由は自分の人生を生きるためです。仕事は生活するために必要ですけど、自分の人生の全てではありません。当然、職場の人間関係も会社というコミュニティの中では重要な要素だけど、僕の人生の中ではほんの一部分です。それなのに生活の大部分が仕事に追われる生活をしていると職場の人間関係や風習が自分の人生であるかのような錯覚に陥っていました。

僕が退職しなかったのは職場のコミュニティから嫌われるなるのが怖い、嫌われると自分の存在意義が感じられないと思っていたからです。嫌われないように、いやいやでも出勤したり、自分の人生を犠牲にして残業していました。

 

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない。

 

会社のコミュニティが全てだった僕にとって、会社の中で評価を受けることが自分の人生になっていました。会社の中で評価を受けるためには、さっき書いた5つのやめられない理由に従わないといけません。でも、会社の評価軸って経営者に都合のいいように作られたものだから、社会の中ではなんの価値もありません。嫌われる勇気を読んでからは、職場の空気にながされずに、すこしでも自分の生き方を貫いてきました。

 

予定があれば、上司からの依頼も断るし、みんなが残業で残っていても自分の仕事が終わればさっさと帰る。その代わりに、自分がいなくても職場が回るように段取りや資料はしっかりと作成し、自分の業務内容を色んな人に話して、自分がいなくても現場が回るようにしていました。自分の生き方を貫き出すと、この職場で10年先、20年先も勤めていてはいいのかと疑問に思ってきます。僕は現場監督でお金や品質管理をするためにいきていていいのかと。すくなくても大学生のころに思い描いていた、社会人像に現場監督は入っていませんでした。タイムマシーンがあって今の僕を大学生の自分が見に来たら「ダサッ」って言ってしまいそうです。

だから僕は自分がやりたい、あってほしい未来を実現できる職場に転職することにしました。

 

最後に

退職が決まると色んな人から仕事に関する本音が聞けます。社内の人の中にも何人も転職を考えているけど、忙しさを言い訳にして一歩を踏み出せない人がいます。先輩の中には後輩の僕に転職活動のアドバイスを求めてきた人もいました。

僕の転職経験が全てはないけども、少しでも転職を考えていたり、今の働き方に悩んでいる人に役立つと思って連載をはじめました。みんなが自分の納得の行く人生に近づけるように。